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【読書】カラフル 森絵都

 

カラフル (文春文庫)

カラフル (文春文庫)

 

 

先日、古本屋で手に入れたので読んでみた。

有名なので名前は知っていたけども読んだことがなかった。

買ったきっかけも100円コーナーにあったからというあんまりな理由なんだけども。

 

前世で罪を犯したせいで消滅することになっていた魂が、神さまの抽選(?)によりチャンスを与えられ、自殺した少年の肉体に宿り、試練をクリアすることで消滅を避けようとする。というストーリー。

もともと児童文学だけあってとても読みやすい。主人公の一人称がすごくざっくばらんなので、言っていることがスッと頭に入ってくる。

 

登場人物も個性的で、一概に「良い人」とも「悪い人」とも言えないのが良い。

小林少年の母ちゃんとか、人によってはすごく拒否反応出そうなキャラだしなあ。何かまた同じことやらかしそうだし。

でも一方的に悪とされるような書き方はされていない。「お、おう」みたいな。「そう、かぁ……」みたいな。そういうリアクションしかできない感じ。

良い人風の父ちゃんも、100%ピュアピュアな人、という書き方ではないし。そういうところはすごくフラットだ。

 

ただオチというか、主人公の正体や罪の内容はけっこうすぐ、それこそ小林少年の肉体に魂が宿ったあたりから読めてしまった。

まあ別にどんでん返しやら衝撃のオチやらがメインディッシュの作品ではないしな。

タイトル通り、人も出来事も一概に「良い」「悪い」「清い」「汚い」と言い切ってしまえない、マーブル模様の中で主人公が成長していく様子がメインなんだろう。

 

けっこう生々しいことも起きているのに(フラメンコとか)語り口がサラッとしているので不快感はない。児童文学だし。

 

お気に入りキャラは桑原ひろかです。特別に美人というわけではなくて、ぽちゃっとしていて、でも何か色気がある中学生。ってどないやねん。年齢に見合わなくないかその特徴は。

 

遅読の私でも2時間かからず読めたので、普通の人はきっともっとサクサク読めるだろう。おすすめです。